グルコサミンに関してですが、摂取をするのであればサプリメントが効率的に摂取することができるので、一般的にグルコサミンを摂ると言えばサプリメントになります。では、食品にグルコサミンは豊富に含まれているのでしょうか。また、サプリメントと食品、どちらからグルコサミンを摂った方が健康的なのかを紹介していきます。
グルコサミンが入っている食品
グルコサミンは一般的に、サプリメントによって摂取することになるのですが、サプリメントに関しては懐疑的な考えを持つ方もおり、そのような方は食事によって積極的に栄養素を摂るべきだと考える傾向があります。
グルコサミンが含まれる食品というよりは、グルコサミンのもとになる「キチン」と呼ばれる成分が豊富に含まれている食品があります。また、軟骨の成分であるプロテオグリカンを食事から摂ることでも体内でグルコサミンに分解されてグルコサミンの生成に一役買うことでしょう。
グルコサミンのもとになるキチンとプロテオグリカンが含まれている食品は下記の通りです。
- エビやカニ、特に殻
- キノコ類
- 牛・豚・トリの軟骨
- ウナギ
- フカヒレ
- 山芋
このような食品に多く含まれています。エビやカニなどは中身よりも固い殻の方に多くのキチンが含まれています。
牛・豚・トリの軟骨以下はプロテオグリカンが豊富に含まれている食品であり、特に山芋に関しては、コンドロイチンまで含まれていると食品です。プロテオグリカンに関してはネバネバした野菜の中に含まれている可能性が極めて高いと言われています。
食品でグルコサミンは摂れる?
食品ですが、エビやカニの殻などを摂ることは現実的ではないのですが、そのほかの食品に関しては、食事として摂ろうと思えば摂ることが出来ます。
しかし、この食事を毎日続けたとしても、高い確率でグルコサミンが不足して関節痛をはじめとした体の不調につながると断言できます。
例えば、エビやカニの殻を粉々に砕いて摂取したとします。しかし、天然のキチンの90%以上はアセチルグルコサミンというものが連なったものになります。このアセチルグルコサミンに関しては体内へ入ったとしても分解吸収されることなく体外へ排出されてしまうので、エビやカニの殻を粉砕して食べたとしても、体内に吸収されるグルコサミンはわずかな量になります。では、軟骨などに含まれているプロテオグリカンを摂取することでグルコサミンを摂ったとしても、やはり一部のグルコサミンしか吸収するかできず、適量を摂取するのであれば、膨大な量の軟骨やフカヒレ、山芋を食べることになります。
グルコサミンの1日適量を摂る前に、おそらくお腹が壊れるのが関の山です。
グルコサミンはサプリメントが有効
グルコサミンに関しては、体内に吸収されやすいグルコサミンが存在します。それは、グルコサミンのもとになるキチンを塩酸で分解することで生成することができるグルコサミンです。
そして、この塩酸でキチンを分解してできるグルコサミンを凝縮したものが、グルコサミンのサプリメントになります。食品によっていくらキチンが含まれているものを摂ったとしても、体内に吸収されにくいアセチルグルコサミンを多く摂っていることになるので、結局のところ吸収されることなく、そのまま排出されるので、全くのムダなのです。
つまり、グルコサミンを効率よく摂ることを考えるのであれば、サプリメントという選択肢になります。食品で摂る努力をするのは極めて不経済であり、非効率的、健康面から考えてもおすすめすることはできません。
まとめ
グルコサミンを摂るのであれば、サプリメントが有効です。サプリメントに含まれているグルコサミンは体内に入ると吸収されやすいタイプのグルコサミンです。
一方、食品に含まれているキチンを摂り体内で分解してグルコサミンを吸収しようとした場合、キチンに含まれるグルコサミンはアセチルグルコサミンと呼ばれる吸収されにくいグルコサミンになりますので、食品でキチンを摂取したとしてもそれがグルコサミンとして吸収されにくいので、無駄な努力になってしまうのです。
グルコサミンに関しては、食品で摂ることよりもサプリメントで摂ることの方が、安全で合理的な選択です。
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