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グルコサミンといえば、関節痛などに効果のある栄養素ですが、最近の研究ではパーキンソン病の予防、もしくは改善に効果があるのではないのかと期待が集まっています。日本でも近年、他人ごとではなくなってきているパーキンソン病とグルコサミンの関係について紹介をします。

パーキンソン病とは?

パーキンソン病とは、40代~50代以降に発症をする病気です。神経伝達物質のドーパミンが減少することでおこるのではないか、もしくは、細胞内に異常な構造を持ったタンパク質が生成され、これが集まって細胞内にタンパク質凝集体が形成されることで起きるのではないかと考えられています。

日本でパーキンソン病の罹患率ですが、人口1,000人中約1名といわれています。現在は10万人以上の患者がいると推測され、これから高齢化社会を迎えるにあたり、今後、ますます患者数が増えると予想される病気の1つです。

主な症状としては、手の震えや歩きにくいといった運動に関する症状が見られますが、便秘になりやすくなったり、嗅覚が低下したりします。嗅覚が低下すると食べ物の味を楽しめなくなりますので、最近、食事が美味しくないなとなるケースもあります。

また、うつ状態や睡眠時の異常行動という症状もあるようです。

パーキンソン病とグルコサミン

パーキンソン病に関しては、なぜ発症するのかというはっきりとした原因というのがまだよくわかってはいません。しかし、1つの仮説として細胞内に異常な構造を持ったタンパク質が生成され、これが細胞内に集まりタンパク質凝集体が形成され毒性を発揮することで起きるという仮説があります。

この症状が起きた場合、アルツハイマー病などにもかかるリスクが高くなります。

このタンパク質凝集体が形成されないようにするために効果があるのがグルコサミンです。グルコサミンを摂取すると、オートファジーという効果が起きます。これは、タンパク質凝集体を分解して、分解されたタンパク質を再利用するという作用です。このオートファジーが体内で絶え間なく行われれば、パーキンソン病を予防することができるのでは、という研究され始めたところです。

グルコサミンとオートファジー

本来、オートファジーは、カロリー制限や赤ワインに含まれるレスベラトールや納豆などに含まれるスペルミジン・スペルミンの摂取によって引き起こされるですが、近年の研究にてグルコサミンを摂取すると、とても容易にそして直接的にオートファジーを引き起こすことができるということがわかりました。

グルコサミンを摂取することで、細胞内にオートファジーが誘導され、それにより蓄積された異常な構造を持つタンパク質凝集体を掃除することが可能となるのです。

これは、ワシントン大学のエミリー・ホワイト教授がおこなった調査にて確認をされています。また、オートファジーにより細胞の若返りが起こるのではないかとも近年では考えられています。

まとめ

パーキンソン病は、高齢化社会を迎えるにあたり、罹患率がさらに増えると予想されている病気の1つです。手の震えなどが特徴的な病気ですが、便秘になったり、嗅覚が鈍ったりします。

パーキンソン病が発祥する明確な原因は不明ですが、1つの可能性として細胞に溜まった異常な構造をもったタンパク質凝集体が悪さをすることで起きるのではないかと考えられています。

この異常な構造を持ったタンパク質凝集体は、グルコサミンを摂取することで引き起こされるオートファジーという減少により取り除くことができるので、パーキンソン病予防にグルコサミンは効果があると言われています。

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