痛風といえば生活習慣病の代表的な存在です。贅沢病とも言われていますが、この痛風の痛みを抑制するのにグルコサミンは一定の効果があるとされています。痛風そのものの改善効果はないのですが、痛風の耐え難い痛みを少しでも抑えることができれば、日常生活に支障が出にくくなります。痛風とグルコサミンの関係を紹介していきます。

痛風とは?

痛風というのは、尿酸が体の中に溜まり、尿酸が結晶化することで激しい関節炎を起こす病気です。適切な治療をおこない、健康な生活を送ることで痛風は改善するのですが、放置をすると激しい関節痛が何回も繰りかえし起きる挙句、体中の関節に尿酸の結晶が出来ます。

また、腎臓の機能も悪化する可能性があり、痛風を放置しておくと重篤な病気に発展する可能性が十分にあります。ちなみに、腎臓の機能が悪化していきますと、痛風よりも激痛を伴う尿路結石になります。尿路結石は大人でも泣きを見るほどのいたみです。

痛風に関しては、血中の尿酸値の状態を調べることで事前にわかります。高い尿酸値が長期間続くのを高尿酸血症といい、この状態のまま過ごしていると、ある日突然痛みとして痛風が現れます。痛みが出てくる場所としては足の親指の付け根などが有名ですが、そこが赤く腫れて痛みます。

どのくらい痛いのかというと、ものすごく痛いです。耐え難いほどの痛みとされています。しかし、痛みは何もしなくても治まるのですが、結局のところ根本的な問題である高尿酸血症を治さない限り、痛風発作として何度でも繰り返し訪れます。

基本的に痛風は、即命にかかわる病気ではないうえ、自身の食生活などが原因で発症しますので、多くの場合同情の対象にはなりません。

尿酸とプリン体

尿酸を高める原因がプリン体です。プリン体というのは全ての食べ物に含まれているうまみ成分になり、うまみがある食べ物程、プリン体が多く含まれている傾向があります。

アルコールを飲む方は、アルコールのせいで水分が体外に排出されてしまう上、プリン体の多く含まれているおつまみをよく食べますので、尿酸が高くなる傾向があり、結果として痛風になりやすくなります。

もちろん、アルコールを飲まない方でも肥満気味の方であれば尿酸は高い傾向があります。血液検査などで尿酸が高いと言われたら、食生活と運動習慣の見直しが急務です。

痛風とグルコサミンのサプリメント

痛風の改善は、生活習慣改善しかありません。痛風の薬などもありますが、乱れ食生活や運動習慣が一切ないのであれば、慢性的に痛風に悩まされます。

そして、グルコサミンサプリメントは痛風の痛みを抑制する効果、炎症を抑える効果などがあります。そのため、痛風から起きる関節痛に対しても一定の抑制効果というのが確認されています。これのことから、処方されている薬とあわせてグルコサミンサプリを飲むことで痛みを軽減させることが期待できます。

ただし、繰り返しにもなりますが、痛風は生活習慣病です。そのため、生活習慣を見直し慢性的に高い尿酸値を平均の値に戻せば発症することはありません。

痛風に関しては治る、治らないとい考え方で治療にあたってしまいますと、痛みが無い=痛風が治ったとして節制した生活習慣を止めてしまえば再発をし、結局は苦しむことになります。

痛風とは、体からのSOSサインの1つとして考えましょう。

まとめ

痛風は生活習慣病の一種であり、基本的に自分の生活習慣が原因で起こる病気であり、贅沢病とも呼ばれていますので、多くの場合、あまり同情をされません。逆に笑われるケースがあります。

この痛風の痛みを和らげる、また炎症を抑える効果があるとしてグルコサミンサプリは飲まれています。ただ、グルコサミンサプリを飲んだとしても痛風の原因である尿酸値を下げることはできませんのでグルコサミンサプリは痛み止めの補助と考えて飲むようにしてください。

痛風は生活習慣を改善しなければ、薬を使用しての治療も実際問題意味がありません。