グルコサミンといえば、関節痛や関節炎の改善効果があるだけのサプリメントだと思ったら大間違いです。放置していると死亡、もしくは介護が必要な生活に発展する恐ろしい「動脈硬化」を予防する効果があります。今回はグルコサミンの動脈硬化予防効果を紹介していきます。

動脈硬化とは?

動脈硬化は、静かな殺し屋、サイレントキラーなどの物騒な二つ名を多く持っている病気です。動脈硬化になったとしても、検査をしない限り自分が動脈硬化なのかどうかはわかりません。

専門の機器を使用して動脈硬化を発見する方法もありますが、一般的には血中コレステロール値などから動脈硬化になっている可能性の有無を調べます。

動脈硬化になったとしても、どこかが痛くなるとか気分が悪くなるといった症状が出ませんので、本人が気づかない内に悪化をします。

動脈硬化とは、簡単にいえば血管の壁が厚くなる症状です。血管はゴムのように本来は非常に弾力があるのですが、動脈硬化が進行すると血管の弾力性が徐々に低下していきます。

本来、ゴムのように弾力がある血管の弾力性が低下すると、ちょっとしたことで血管が破裂するようになります。また、身体中に血液を送るポンプの役割を果たす心臓ですが、動脈硬化になれば、より強い圧力で血液を送り出す必要が出てきますので高血圧になります。

動脈硬化から突然死

動脈硬化が怖いのは、動脈が硬くなることではなく、硬くなり血管が破裂したり、詰まったりして起きる病気です。

例としては、心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中など、動脈硬化になると突然死のリスクが高い発展しやすい病気になる可能性が高くなるのです。

脳梗塞あたりは前期症状がありますので、突然死のリスクを避けることができますが、脳の一部に障害が高い確率で残りますので、何らかの後遺障害に悩まされることになります。老人のみならず若い人であっても、動脈硬化になりやすい乱れた生活習慣を送っていれば、若くして後遺症持ちになります。

また、老人の場合では入院期間中に筋力が衰えてしまい、脳梗塞になったばっかりに寝たきりの生活、介護が必要な生活を送ることになります。

このように、動脈硬化は突然死もしくは何らかの障害を残す病気の入場口です。

グルコサミンと動脈硬化

グルコサミンの効果の1つに、血小板に働きかけて凝固作用を阻害するというものがあります。動脈硬化の原因というのは、血液の循環が悪くなり血栓が血管内にできることです。

そして、動脈硬化改善のために処方される薬には、血栓ができにくくする薬というものがあります。つまり、グルコサミンはこの薬と同様の効果を期待することができます。もちろん、薬の場合は副作用を伴いますが、グルコサミンに関しては異常な量を一度に摂取した場合を除き、大きな副作用を心配する必要はないので、安心して飲むことができます。

また、グルコサミンのサプリメントにはコンドロイチンが含まれています。グルコサミンとコンドロイチンは相乗効果があり、関節痛予防にはあわせて摂ることを勧められています。そして、コンドロイチンには血液中のコレステロール値を下げる効果がありますので、これも動脈硬化予防に効果が期待できるのです。

グルコサミンで動脈硬化予防、注意点は?

動脈硬化の予防にグルコサミンは効果があります。しかし、前述のようにグルコサミンと同様の効果がある薬をすでに飲んでいる場合のグルコサミンサプリの摂取は、薬の効果を強めてしまう恐れがあります。

つまり、薬を飲んだ上でグルコサミンを飲んでいると、怪我をして血が出るとなかなか血が止まらなくなる恐れがあります。そのため、すでに動脈硬化の薬が処方されている場合、グルコサミンの使用は医師の指示を仰ぎましょう。

まとめ

動脈硬化は自分では気がつきにくい病気です。そのため、放置をします。その結果として、脳疾患や心疾患などに発展、突然死、もしくは介護が必要な生活を送ることになります。

動脈硬化の原因の1つとして、血液の流れが悪いということがあります。グルコサミンには、ドロドロした血液をサラサラにする効果がありますので、動脈硬化の予防に効果があります。

しかし、すでに動脈硬化の薬で血液をサラサラにする効果があるものを飲んでいる場合、効果を強める恐れがありますので、医師に指示を仰ぎましょう。