グルコサミンに関しては、加齢とともに体内で作られる量というのが少なくなっていきます。しかも、食べ物によって補うことが難しい栄養素でもあります。サプリメントで摂取することが理想的にはなりますが、グルコサミンが欠乏するとどのような症状が現れてくるのでしょうか。今回は、グルコサミンの不足時に起きる症状を紹介していきます。
グルコサミンの生成量
グルコサミンの生成量がもっとも多いのが、生まれた時です。20歳になった時点で、生まれた時と比較をするとグルコサミンの生成量というのは半分になってしまいます。
40歳〜50歳にかけて、グルコサミン生成量の減少は加速していき、生まれた時と比較をすると20%程度しか体内ではグルコサミンは生成されなくなっているのです。
このグルコサミンの減少を年齢のせいだと諦めた場合、グルコサミンは欠乏状態になりますので、グルコサミンの不足から起きる、諸症状に悩まされることになるでしょう。
グルコサミン不足から起きる症状
グルコサミンが不足して起きる症状で代表的なものは関節痛です。特に顕著に現れるのが膝や腰などの下半身の関節などです。
膝に関しては、普通に歩くだけでも体重の3倍の負荷が膝にはかかります。階段を上り下りすると体重の5倍程度の重さが膝にかかります。
本来、軟骨という柔らかい骨がクッションのような働きをして、関節にかかる負荷を分散させて硬い骨同士がぶつからないようにするのです。また、骨と骨との接着剤の働きをするという側面もあります。
つまり、グルコサミンが不足して起きる症状としては、全身の関節痛であると言えるのです。
主に痛みを感じるとき
グルコサミンが不足している場合、体重の5倍もの重さが膝にかかる階段の上り下りの際に痛みを感じることになります。また、椅子に座ったり、立ったりする際に腰に痛みを感じることがあります。
これらは、グルコサミン不足の初期の初期段階に現れる症状になりますので、症状がさらに進行した場合、歩行すら困難になります。
40代からのグルコサミン
加齢とともにグルコサミンの体内生成量は減少していきますので、40代からグルコサミンのサプリメントで、グルコサミンを補うようにしましょう。
肥満体型の方に関しては、もう少し早くからグルコサミンを使用しても問題はないでしょう。
しかし、10代、20代前半からグルコサミンのサプリメントを使用するのはあまりおすすめできません。その理由として、グルコサミンの生成量が生まれた時と比べて半分にはなっていますが、それでも体内では多くのグルコサミンが生成されています。
そのため、グルサミンのサプリを摂取して、グルコサミンを補ってしまいますと、体内でのグルコサミン生成量の減少スピードが早くなる可能性があるからです。
つまり、40代からのグルコサミンをおすすめします。
まとめ
グルコサミンが不足をしても、命に関わる重篤な病気に発展するということはなく、関節の軟骨の減少していき、関節痛になるだけです。しかし、関節痛になってしまいますと、活動が億劫になりますので、運動不足となり、そこから別の病気に発展することが考えられます。
グルコサミンに関しては40代から摂取するようにしていくと老後の生活が楽になるでしょう。