グルコサミンに関してですが、効果なしなのではないのか、という疑問が多々あります。これはサプリメント全般に言えることですが、効果が本当にあるのかないのか、そして、なぜ効果がないのか様々な視点で議論されています。今回はグルコサミンには効果がないのか、紹介をしていきます。

グルコサミンに効果がないのか?

グルコサミンに効果があるのかないのかというのは、現在のところ明確にわかっていません。はっきりいって、現在のところまだまだ研究段階にある部分が多い分野といえます。効果が無いという論文もあれば、効果があるという論文も存在します。

そのため、1つの研究論文を持って効果がないと断言するというのは、いささか問題があるといえるでしょう。逆に1つの研究論文を持って効果があるので、グルコサミンさえ飲んでいれば魔法の薬のようであるというのも問題ではあります。

しかし、1つの事実としてグルコサミンは、ヨーロッパでは古くから関節炎の治療薬として利用されてきたという歴史があります。また1960年代にはドイツとイタリアにて、関節炎の治療に効果があるという研究報告もあります。近年では、アメリカにてペットや競走馬の関節炎治療の一環として、グルコサミンが用いられています。

また、グルコサミンだけでは効果が薄く、コンドロイチンとの併用で、グルコサミンはようやく効果を発揮するという報告もあります。

意外とウソが多い

インターネットサイトでサイエンスライターの方が、『独立行政法人国民生活センターの調査にて、グルコサミン配合のサプリメントの大半には、容器に記載されている配合量に遠く及ばない分量しか入っていないことが確認された』と書いておられました。

その上で、『グルコサミンは医薬品ではないので、販売メーカーへ厳しい罰則が下されない上に、メーカー側の多くが悪質であるので、偽りの表示を続け、グルコサミンのサプリメントは購入するに値しない、極めて悪質な商売です』と結んでおられました。

独立行政法人国民生活センターという言葉が出てくる上、サイエンスライターというよくわからないが科学分野に強そうなライターが書いた記事ですから、非常に信頼性が高そうな記事でした。

では、実際のところですが、独立行政法人国民生活センターが調査を行なったこと以外は、ウソでした。

独立行政法人国民生活センターHPの『関節に良いとされる成分を含む「健康食品」』の項には、下記のように書かれています。

グルコサミン量が表示されていた銘柄は、含有量と表示量に大きな差はなかった。

また、2008年に国民生活センターが行った調査結果である『関節に良いとされる成分を含む「健康食品」(PDF形式)』もありますのでご参照ください。

効果のあるなしに関しては

グルコサミンのサプリメントは、カニやエビアレルギーではない限り、実際に試してみて不利益を被るという可能性は極めて低い安全な成分であることは間違いありません。

前項のように、何食わぬ顔で書かれた虚偽の記事も存在しますので、自分で試しに使用してみて、自身で効果を試すというのが一番納得できるものではないのでしょうか。

まとめ

グルコサミンに関しては、効果があるのか、それともないのか、現在のところ研究中であるというのが、実状です。人間への臨床試験が本格的に始まったのも1980年代以降なので、現在臨床実験中であるといえます。

そのため、効果がある、もしくは効果がない、と断言するのはいささか早く、どちらにしても自身の都合のいい情報しか集めず断言をする上、虚偽の報告をする場合もありますので、一部の意見に偏った内容をうのみにしてはいけないのです。

実際問題、安全性は極めて高いものですから、自身で試してみて真偽を決めてみてください。