doctor3_2_128_128コンドロイチンに関しては、関節痛に効果があるとして現在では非常に研究が進んでいるものとなります。特に加齢とともに起きる可能性が高くなる変形性関節症に関しては非常に有効であることが分かっています。今回は、コンドロイチンが関節痛に効果がある理由を見ていきましょう。

コンドロイチンと関節痛

人間の関節がスムーズに動く理由として、関節の部分に軟骨があるからです。この軟骨は固い骨と骨が直接ぶつからないようにして、クッションのような働きをしています。そして、この軟骨を構成するために含まれている成分の一つが、コンドロイチンになります。

コンドロイチンは人間の体内で生成することのできるものです。しかし、加齢とともに体内でのコンドロイチンの生成量というのは減少していきます。その結果としてコンドロイチン不足に陥り、軟骨がすり減ってきてしまうのです。

コンドロイチンが不足することで、軟骨の保水性や弾力性というのが極端に落ちてきてしまい軟骨が持っているクッション機能は低下の一途をたどります。そうすれば、当然ですが関節がスムーズに動かなくなるだけでなく、軟骨の減少から少しの衝撃、摩擦からも骨を守ることができず、固い骨と骨が直接ぶつかり、炎症や痛みが引き起こされてしまうのです。

不足しているコンドロイチンのサプリメントを利用して補うことで、体内で作られにくくなったコンドロイチンを補給することができ、軟骨の衰えの予防に効果を発揮することができるのです。

現在、このような効果からコンドロイチンは関節痛に効果があるとされており、一般用医薬品の多くに配合されています。また、整形外科の治療でもコンドロイチンは利用されており、こちらでは注射器にてコンドロイチンを静脈に直接注射をする治療法も確立されています。

コンドロイチンを摂取しても簡単には軟骨は回復しない

コンドロイチンに関してですが、補給をしたからとって、現在までにすり減ってしまった軟骨をもとの状態にすぐに回復するというわけではありません。もちろん、すべての関節痛にコンドロイチンが効果を発揮するというわけではありません。

コンドロイチンは万能薬ではないので、すべての関節痛に等しく効果が出るというわけではないのです。そのうえ、コンドロイチンの減少とは関係なく起きる関節の痛みに関してはコンドロイチンをいくら摂取しても効果とうのは現れませんので注意をしてください。

コンドロイチンの正しい摂取方法

コンドロイチンに関しては、現在までに多くの臨床試験の結果にて、効果のほどは科学的に実証されています。そのうえ、コンドロイチンを配合している医薬品は厚生労働省が効果効能を認めていますので、いわゆる健康食品と比較をしてしまうと高い効果というのを期待することができるわけです。

コンドロイチンの適量に関しては1日1000~1200mgを上限としています。これくらいの量を毎日摂取することで、関節痛改善の効果というのが出てきます。この量に関してはサプリメントでは摂取するのが少し難しい量といえます。当然ですが食品で摂取するのはほぼ不可能といえます。

このため、コンドロイチンを摂取するのであれば一般医薬品になるのですが、医薬品の中にもコンドロイチンが適量配合されているものとビタミンなどでごまかしているものがあります。

そのため、コンドロイチンを選ぶ時にはコンドロイチンが主成分となっているものを選ぶ必要が出てきます。

まとめ

コンドロイチンに関しては、厚生労働省が効果効能を認めている医薬品の1つです。関節痛などを改善させるためには、非常に効果がある成分なのですが、コンドロイチンが主成分の医薬品で摂取しない限り、コンドロイチンの1日適量というのを取るのは難しいので、その変は注意をしたほうがいいでしょう。