コンドロイチンは人間や動物の軟骨成分のプロテオグリカンを構成する成分の1つです。日本ではサプリメントのような健康補助食品から医薬品まで幅広く使用されている健康成分ではありますが、コンドロイチンには副作用というものは存在するのでしょうか。今回は、コンドロイチンの副作用について紹介をします。
コンドロイチンの副作用
コンドロイチンに関しては、日本では健康補助食品のサプリメントから医薬品まで幅広く使用されている物です。人間をはじめとして動物の軟骨のプロテオグリカンを構成する成分です。
その他にも、全身のあらゆる場所でコンドロイチンは必要とされています。
もともと人間の体内にあり、グルコサミンを原料にしてコンドロイチンは作られていますので、コンドロイチンを継続的に摂取していても特別な副作用というのはおきません。もともと体の中にあるのですから、何らかの異常がでると考えるのは難しいでしょう。
しかし、一度に大量に摂取した場合は、それは過剰摂取になりますので、副作用が起こります。その副作用に関しては、消化管症状というものが主です。
つまり、胃痛や吐き気を催すというタイプのものです。また、便秘の原因になったりします。さらに、人によってはむくみや心拍数が少し乱れるなどの症状を起こすことがありますが、どれも命に問題が出てくるような症状ではありません。また、サプリメントや医薬品などには1日の必要目安量が記載されていますので、それを無視して過剰に飲みすぎた場合は、上記のような症状が現れてきます。
薬を飲んでいる場合も注意が必要
また、持病の薬を服用している場合は、その薬を処方してくれる医師に相談をしてからコンドロイチンを使用し始める必要があります。薬との飲み合わせに関しては慎重に、飲んでいる薬とコンドロイチンの相性を調べなければなりません。
特にワルファリンと呼ばれる抗凝固薬のようなものを飲んでいる場合には、注意が必要です。ワルファリンは、主に血液中に血栓ができないようにする薬なのですが、これら抗凝固薬を飲んでい場合コンドロイチンを飲むと、コンドロイチンが抗凝固薬の作用を強める働きを持っているので、いつも以上に血液が固まりにくくなります。
そのため、例えば怪我をしたときにいつまでも血が止まらないということがありますので、ワルファリンのような、抗凝固薬を飲んでいる場合は、事前に医師と相談をしましょう。また、喘息、そして前立腺がんを持っている方に関しても、コンドロイチンを使用する場合は、医師にコンドロイチンを使用していいか、それともダメなのかを事前に相談することをおすすめします。もし、相談をせずに使用して使用後になんらかのいままでにない症状が出た場合は使用を中止して、医師の診断を受けにいきましょう。
サプリメントであっても注意が必要
副作用というのは、基本的に医薬品にはあり、サプリメントのような健康補助食品では副作用というのは起きないとされています。しかし、体に不具合があるときに普通の食品を食べた場合、異常としてあらわれることがありますので、健康食品であっても同様です。
また、体質的にあわないということもありますので、体に適応しないサプリメントを、例えそれが健康増進効果がある場合であっても使用するのは望ましいことではありません。
まとめ
コンドロイチンは人間の身体のみならず、動物の身体にも含まれている成分です。特に軟骨を構成するプロテオグリカンの構成成分です。そのため、コンドロイチンのサプリメントに関しては適量を使用しても問題にはなりません。
しかし、適量を過度に超えて一度に使用した場合、吐き気などの消化器系の症状が出ます。また、稀にむくみや心拍の乱れというのも起きます。
また、ワルファリンのような抗凝固薬を服用している場合、その薬の効果を強めてしまう効果がありますので、服用の際には医師に相談をしましょう。