グルコサミンとコンドロイチンですが、同時に摂取することで相乗効果というものを期待することが出来ます。関節の痛みを和らげるための代表的な成分なので、同時に摂取してしまった方が健康に良さそうなのは確かなのですが、同時に摂取することで得ることのできる相乗効果とはどのようなものなのでしょうか。
グルコサミンとコンドロイチン
グルコサミンとコンドロイチンですが、関節の軟骨に有用な成分が含まれています。関節の軟骨ですが、硬い骨と骨が直接ぶつからないようにしたり、クッション機能をはたして関節にかかる衝撃を吸収して、摩擦から骨を守ったりする働きをしています。
この軟骨の保水性や弾力性のもとになる成分が、コンドロイチンになります。また、このコンドロイチンを摂ることで軟骨が強くしなやかになります。
そして、グルコサミンに関しては、他の物質の隙間を埋め、関節を補強する働きを持っています。またグルコサミンはコンドロイチンの原料にもなりますので、グルコサミンを摂ることでコンドロイチンの生成を促すこともできます。また、グルコサミンが軟骨を補強している際には、コンドロイチンがその働きをサポートするのです。
つまり、コンドロイチンとグルコサミンに関してはお互いにサポートをする性質がありますので、同時に摂取してしまった方が効率がよく、合理的になります。
グルコサミンだけでは効果が薄い
日本では、コンドロイチンよりもグルコサミンの方が容易に手に入りますので主にグルコサミンを摂取しています。しかし、グルコサミンのみを摂取した場合、関節症の改善効果に関してはそこまで高くありません。効果がないともいわれています。
一方、コンドロイチンとグルコサミンを同時に摂取した場合にのみ、関節症改善に効果が現れたという研究結果も存在します。
では、グルコサミンを飲む必要がないのかといえばそのようなことは無く、軟骨の減少の予防に関しては、グルコサミンだけを摂取した方が効果が高くなるという論文も存在しており、関節症の痛み改善にはグルコサミンとコンドロイチン、関節症の予防のためにはグルコサミンが効果があるというわけです。
もちろん、これらの研究結果に関しては、研究段階にある話なので、様々な学説が提唱されているのが現状です。
グルコサミンとコンドロイチンの相乗効果
グルコサミンとコンドロイチンを同時に摂取した際の相乗効果に関してですが、グルコサミンは軟骨の修復すると同時コンドロイチンを生成する性質があります。つまり、グルコサミンだけでは、コンドロイチンの体内生成量を満たしません。
そこで、コンドロイチンをあわせてとることでグルコサミンだけでは補うことのできない軟骨の再生能力を十分に高まります。
まとめ
グルコサミンに関しては、コンドロイチンと同時に摂取することで相乗効果により、関節痛の改善効果や予防になります。
グルコサミンに関しては、コンドロイチンが軟骨を作る働きをサポートする上、コンドロイチンが不足した際にはグルコサミンがコンドロイチンの材料になります。そしてコンドロイチンはグルコサミンが軟骨を再生するときに、その再生をサポートする働きがあります。
つまり、コンドロイチンとグルコサミンに関しては互いにサポートしあう関係にあります。
また、グルコサミンだけを摂取していても、関節痛の改善効果というのはなく、グルコサミンとコンドロイチンを同時に摂取して初めて関節痛の改善効果があるとされています。では、グルコサミンは必要ないのかといえば、グルコサミンに関しては、そもそも関節痛になる原因を予防するのに効果があるので、コンドロイチンとグルコサミンに関しては同時に摂取した方がいいのです。